合言葉は軽率

やらぬ後悔よりやっちまった後悔がしたい軽率オタクの記録です

うどんよりそば!!!<忠る>

 

 

 
チャオ!明治座祭10周年記念特別公演『忠臣蔵討入・る祭』

2020年12/28(月)~31(木) @明治座

 

 

 

 

こちらの舞台が、私が数年ぶりに記録しとかないと!と強く感じてこのブログをはじめるきっかけとなった問題作でございます

 

 

 

 

 

タイトルからして頭おかしい(全力で褒めてる)

だってチャオ忠るだよ???

 

毎年年末に明治座で祭シリーズが上演されていることは知っていて、毎年ぶっちぎりでアウトなパロディを繰り広げているってことは知ってたんですけど推しが出たことはないし、年末はバイトの稼ぎどきだったのだお目にかからずここまで来ていたんですね

 

でも今年はタイトルだったり某魔法学校のポスターだったりに例年以上に惹かれてしまったのと、友達の推しが出演する(=現場に行っても1人じゃない)ってことでデビューしてしまいました!!

 

(この時はこんなにもわたしの人生が狂わされるとは1ミリも思ってなかったのです…………)

 

 

 

 

 

どのくらい人生が狂わされたかというと、29夜公演を観劇し、仕事終わりに30夜と31夜の配信なら見れるからノリで配信を買い、アーカイブも10回くらいリピートし今でも毎日のように頭の中で忠るを上演し、事あるごとに忠るのネタを持ち出すくらいです

 

 

忠ると出会ってからわたしの生活は忠るに支配されてしまったのです

 

 

とほほ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

てなわけで簡潔に感想を述べると、笑いとしんどさとカオスがここまで中和されることってある?って感じです

終始頭おかしくて最高だなって思ってたし観劇してから1ヶ月経った今でも同じ感想です

わたしって大人が全力でふざけてるの大好きなんだなって思い知らされたし、ただのおふざけじゃなくてそれが芯のある芝居と見終わった後も心を離さないしんどさがあることがわたしにとって大切なんだなと

 

 

 

 

 

終始テンションがおかしい中でのメモなので細かいところは目をつぶってくださいまし……

 

 

 

 

 

 

○1部

忠臣蔵のお話です

日本史の授業と某鍋でゲンロクアコージケンを学んだくらいの知識なんですが、寺坂=家宣って天才の発想すぎた

 

 

 

冒頭の武士くいねえからのアゲリシャス死ぬほどテンション上がってOPとして200億点満点すぎた

手を洗え〜!マスクしな〜!(アゲリシャス大人の事情でアーカイブ無音なの意外すぎた)

 

 

そしてアウトすぎる線香(水)に替え歌ですらない紅蓮華に極めつけのGET WILD切腹

 

 

 

天才の所業です

物語において最も大切と言ってもいい、松の大廊下での刃傷沙汰からの切腹をあんな爆速であの曲に乗せてやり切るなんて、わたしが最高に「るひまを見にきた」と思った瞬間でした

 

 

 

 

「斬りつけながら」と「走り抜ける」を使いたくて使った感満載すぎてほんとにもうカラオケでこっちの歌詞で歌ってしまいそう

 

 

GET WILDに乗せてるのに切腹に向かいしっかりとこちらの心を揺さぶってくるなんて……………

そして1幕ラストにキャストほとんど全員出てくるの某イケコ演出思い出した(伝わります?)

 

 

 

 

2幕はしんどいしかない

柳沢なんよ………ほんとしんどいんよ………

柳沢については後々だらだら書きます………

 

 

基本的に幕府側の方が想いが強いなって感じてて、殺陣でもほとんど赤穂藩を圧倒してる感じがめちゃくちゃ良いというかリアルでした

 

赤穂藩も大好きな殿を理不尽な形で亡くしてその後も納得のいかないことだらけでしんどいんですけど、でも詰めが甘い部分が多い

本人たちの信念とか芯の部分も幕府側の方が強く描かれていて。

それが中の人の殺陣のレベルとリンクして常に幕府側が圧倒しているように見えたのが好きでした

御家老なんて軽く柳沢を交わしてたりしたけど、赤穂藩士一人一人見ていくとね、、、

 

 

討ち入りシーンでようやく忠るは幕府側の物語なんだなと思い知らされました

家宣も本来幕府側の人間だしね

 

 

 

 

 

最後の桜吹雪、よかったなあ…………

 

 

 

 

 

 

そしてふれなければいけないのが、安西慎太郎さまについて

 

わたし正直この人をみたくてチケット取ったんですよね

12月半ばに西田さん演出の舞台にゲストで出ていて推しと共演したんですよ

ゲストだからほんの数分しか出番ないのに強烈すぎるインパクトがあって、前から世代の中じゃ比べられないほど芝居のすごい人なのは知ってたけどやっぱりこの人の作品は見逃せないんだなとわかって。

だからずっと見たかったるひまの祭シリーズに今年こそは行こう!みたいな

 

 

で、降板が発表されまして

赤穂事件において浅野内匠頭ってまじで重要人物じゃないですか

しかもそれを安西慎太郎に任せてるって物語において普通の忠臣蔵よりも浅野内匠頭のウエイト大きいんだろうなって思っていたわけですよ

 

そこでアンダーの小林さんを起用と聞いて、大変失礼ながらこれで舞台のクオリティは大丈夫なのかなって思ってしまっていたわけです

 

 

 

大変申し訳ありませんでした!!!!!!

全くそんなことなかったし、むしろ小林さんの浅野は安西氏の存在を感じさせない、代役って知らなければ違和感のかけらもない浅野内匠頭でした

拍手したりないから、カテコ他のキャストと一緒にちゃんと出てきてほしかったです(;_;)

 

 

 

 

そしてそして

この物語は最後、喜世が近松門左衛門にこの物語を書かせ書き直させていたじゃないですか

そこで思ったのは、近松門左衛門に書き換えさせた後の浅野が安西浅野なのか、はたまた忠るはすでに近松門左衛門が書いた物語であり本来の浅野が安西浅野なのか

 

そう考えることで小林浅野と幻の安西浅野、全く違うであろう浅野の存在どちらも尊いものになりますね!(まとめが雑)

 

 

 

 

 

以下キャストさんたちの感想です

※敬称略

 

 

 

<記憶喪失の謎の剣士(剣心)寺坂みょん>

彼がこの物語の元凶です

正義感のあまり周りが見えなくなり、周りから人が減っていき、近しい人物までも殺めてしまったというありがちなしんどさ

そして記憶を失い彼の周りにはまたたくさんの笑顔が溢れていながらも、思い出せない過去に苦しむ姿がほっておけない

 

寺坂を見ているといい君主になるのだろうと誰もが思うけど、寺坂の優しさだけでは国を治めていくのは無理があるので、家宣の正義感や厳しさと上手く落とし所を探してほしいです

「殺さない」って時には残酷なことですよね

家宣を捕らえた後の綱吉のシーンがわかりやすいけども、いっそのこと殺してくれとか自分が死ぬから仲間も助けてくれとか、それらを跳ね除けて「殺さない」

時に生き地獄

 

でもそんな新たな決意を掲げた家宣のことを、失敗を強みにかえる力がこの人にはあると信じているし、赤穂藩のみんなやかつて殺めてしまった彼、そして喜世があなたにはついているから綱吉のように孤独に呑まれずに、周りからの愛を忘れずに将軍という孤独を生きてほしいと願うばかりです

史実を考えるとつらい……

 

赤穂の仲間達を斬らないように刀を持ち替えたところで某るろう人モチーフなことを思い出したというか、逆にそこまで完全に忘れてたことは内緒

 

 

 

 

<御家老大石内蔵助>

わたしと同じく仕事辞めたい大石内蔵助さん、みんなから嫌われてる風だけど愛されてる人

いるよね〜〜!口うるさいからつい悪口言っちゃうけどいざというときにとっても頼りになるからほんとは嫌いじゃないんだけど、でもやっぱり口うるさいから悪口言っちゃう相手〜〜!って思った

 

アホほど強そうな柳沢をかるくかわす姿に此の物語の大ボスはやはりこの人しかいないのだと確信しました

 

 

且弥が泣いてるところ初めて見て心にいろんな感情が溢れてしまった……(神奈川でMCしてる姿はかれこれ4〜5年みてるのでそのイメージが強すぎて、大矢きゅんと真修が好きで若手を上手く調理してくれるツンデレお兄さんの一面しか知らないけど、この人めちゃくちゃすごい役者さんなんだなと思いました)(るひまでもツンデレなのは変わらないんですね)

 

 

 

口上もそうですし喜世との会話だったりで、W座長の中の「寺坂」は、今回の寺坂の場合もあるけどどこかに必ず、あの寺坂のことを思い浮かべているんでしょうね……

わたしはあの寺坂を見ていないけど中の人は知っていて、今でもこの役やってほしいな〜〜!!あっ、、、みたいなことやっちゃいます

長年一緒にやってきた仲間だとわたしとは比べ物にならない、比べることすら失礼なほどの思いがあるじゃないですか

それをるひま新参者のわたしも感じ取ってしまいました

 

 

 

<この物語の真のヒロイン源五右衛門>

可愛いしバブすぎて時空歪んでんのかと思った

俺を置いていかないでよう……!!!!で無事にわたしが死んだ

たぶん御家老の悪口言ってる筆頭だし、後先考えない行動で家宣捕まるし、よくよく考えたら割とやべえやつなんだけど可愛さで全てを消し去っていた

 

ほんとお芝居うまいですねこの人……

 

 

 

<御家老に愛されすぎた男大高>

出オチすぎて笑った

ご本人様に似すぎてて誰かわからんかった

テニミュ以外で初めて拝見したんですけどね、こんな器用だったんだなって初めて知りました

 

 

 

<若手俳優感を全て背負ってた十郎>

え、ずっとその髪型しててくれません?

なんでそんなにその髪型似合うの?そしてキザなこと言っててもうざくないの??

労咳の美男子とか“ザ”って感じじゃん!!

喜世が十二単衣きたがってるのをサラッといなしてたの見てモテるやつって思った

 

 

<共感できる助右衛門>

1番共感できたかも

神文返しから最終的な討ち入りに参加するくだりをみて、家族いるひとはいくら武士でもそりゃそうだよなって

でも最終的に参加するのもまた人間らしい

わたし基本的に変な小早川さんの方が見慣れてるから、カッコいい感じ出されると戸惑っちゃうんですよね

2部の方が安心してみてられた件について()

 

 

<いちばんかっけえ漢安兵衛>

楽に声戻してきたの根性って感じでまじかっけえです

そしてね、郡兵衛への態度ですよ

あんなに郡兵衛が去ることに対して真正面から怒れるのも、幸せを願えるのもかっけえ

今回みねくんとかひらりょさんが割と幼めに役作ってたから渋い漢がいて舞台がしまりました

 

 

 

<ぐだらん郡兵衛>

この人もすごく人間らしい

絶対討ち入りに対してよく思わない人っているに決まってるじゃないですか

身内なら「幕府に刃向かった」なんてレッテル貼られたくないし

だからこそ自分の意志に反することで各方面を守った人なわけです

いや〜ぐだらんな〜〜!!!

 

 

 

<裏ボス喜世>

喜世のこと全然知らなくて、月光院って言われればああ絵島生島事件の時の人ね、くらいには思えるんですけど

十郎様らぶだったはずがいつのまにか家宣様に嫁いでいるんですよ、、、寺坂みょん、、、

女は強いんです

したたかなんです

 

 

<タマ>

概念でしかない

わたしが加藤啓さんを初めて見たのが「白痴」という舞台なんです

それ以来だったんですよ

あの時のあんなかっこよかった人はどこ?!振り幅やばすぎて脳震盪起こしそうでした

役者ってすげえな……………

 

 

 

 

<ほんとに君のせいですよ東山天皇(松田ver)

いやまじで君のせいだよ

抹香臭く寺っぽい線香の匂いが似合いすぎる若手俳優ぶっちぎりのno.1です

変なダンスもおふざけも真面目なとこの貫禄も全部極まってるからさ〜こんなんずるいじゃんね〜

いや前々からとっても器用でお芝居が上手い人なのは知ってたよ?(私が一番好きな舞台に大好きな役で出てたので)

でもさ〜「ね・ら・い・は・塩★!!!」が本人発信だと思わないじゃん?

この天皇とってもやり手だと思うので、家宣匿ったりしてるんだったら天皇がもっと政治介入してあの吉良邸の悲劇をどうにかしてくれよ……

 

 

 

 

<優しすぎた東山天皇(前川ver>

やってることやセリフは松田verと同じなんですけど、この人の東山天皇はとっても優しかった

この人も綱吉や家宣とは違う意味でいい国になることを願っていそうな天皇

だからこそ綱吉の暴走を止めたくて家宣側についてたし、でも綱吉を滅ぼすこともできず結果としてあの悲劇なつながってしまった感じ?

松田verは本人がお強すぎて、変に介入すると将軍が国も治めるという秩序が乱れることを本人が理解してる感じで、前川verは自分が完全に支配する力はないが介入してしまったがために余計に拗らせてしまった感じですかね?

 

松田verが先だったからそれをアンサー的な感じにみんなみ始めたのに、だんだん松田岳が死ぬほど遊んでたことが露呈してきて前川verが正統派ってみんな思ってたのおもろすぎる

 

 

 

 

<一瞬にして日比谷にワープさせてくる近松門左衛門ズ>

いや2人とも歌うますぎな?

上手い人たちが本気で遊ぶと面白いことをるひまは知り尽くしてるから、それを最大限に使ってますよね〜〜にくいねるひま!!!

原田さんなんて日比谷でいつもお世話になってるからさ、、、、どうか日比谷界隈は怒らずにるひまを見守っててください、、、

 

 

 

 

 

<しんどさしかない綱吉様>

幕府側を考えるとね

綱吉様、、しんどい、、、、

信子様、、しんどい、、、、

柳沢、、、しんどすぎる、、、、、、

 

って感想しか出てこない……

幕府側まじでしんどすぎません????

この三人の中には確かに絆も愛もあったのに綱吉は孤独の中にいて人から愛されることを追い求めていたんですよ

柳沢なんて今回の物語の中で1番と言ってもいいくらい忠義を示しているのに…

綱吉はおそらく自分で自分を一切愛することができなかったんでしょうね

 

でも世の中のトップとはそういう生き物(孤独)なのでしょう

綱吉公って生類憐れみの令が強烈すぎるしこの元禄赤穂事件も人々から見たら賛否あったので悪将軍としてのイメージがあるかなと思うけど、その他の政策とかみたり海外からの評価では悪くないんですよね

いい国を作ろうとしていたことに間違いはないんです

 

 

でも日常でも100良いことしても1回良くないことするとそれに支配されるのと同じで、どんだけ良い将軍でも生類憐れみの令が人々を苦しめてしまった事実はあるのでね……しんどい……

 

 

どうかこの先の世では人々が自分に向けている愛を少しでも感じて、そして何より自分自身を愛していけることを心から願ってます

 

 

 

 

<最強の愛信子様>

綱吉の正室:鷹司信子さまです

いろんなお薬を作ってくれる人で、吉良の奥さんにもお薬を届けています

お薬っていうのは良くも悪くも命を握ってるんですね〜〜

愛する殿のために毒薬も精力剤も作るんです

しんどい……

信子様、自分が愛してる人から別の男に抱かれろって言われるんですよ?

しんどい

そしてあの「ややができました」名シーンです

 

 

 

 

<どうか幸せになってくれ柳沢>

ほんとにわたしが見終わった後1番ダメージを負ったのは柳沢なんです

だって柳沢は綱吉のことも信子様のこともほんとのほんとに大好きだったのにその2人を同時に目の前で亡くし、愛する人と自分の子も一緒に亡くし、憎き家宣が将軍になる

こんな未来つらすぎる

 

殿への忠義があったから、殿からの信頼を勝ち得ていたからこその信子とのあれこれがありまして、柳沢が好きだった信子様って綱吉公が愛し綱吉公を愛する信子様だったと思うんです

綱吉のためなら何だってする

命を捧げるよりも残酷なことを命じられ、覚悟を決め全うし結果を出したにもかかわらず目の前で全てが崩れ去る

こんなしんどいことないです………

君はきらきらの笑顔でワンワンしてるのが1番似合うのになんでこんな運命を背負わされてるの……

お願いだから柳沢が心から笑えるような未来が来てほしいです

 

 

 

 

 

<器用だけど人間臭い吉良上野介>

忠臣蔵といえば吉良ですね

ボケもツッコミも華やかさもシリアスさも全て担っていて役者の力量やべえ〜伊藤さんやべえ〜ってずっと思ってました

器用すぎて感動

しかし綱吉の犬をしながらも家宣とのパイプも作るあたりほんとに人間臭いと思いまして!

そして奥様が亡くなってからの揺れ方がリアルでこの人にとって奥様が全てでそれ以外どーでもいいというのが前面に出ていてとってもすきな吉良様でした

 

 

 

 

 

 

幕府側になってから感想が真面目になってしまった………まるで忠る……(すぐ絡める)

序盤はこんなにしんどくなるなんて思わないじゃんね!!!!!

そして見終わった後もここまでダメージ喰らってなかったはずなのに日に日にダメージ深くなるんですけども!!!!!

罪深い!!!全くもって罪深い!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

わたしの気持ちがしんどいモードに入ってしまったので、あたおかモードの2部は分けて書きます。。